AKAとは?

AKA研究会
★謹告★ にせAKA、にせAKA−博田法にお気をつけください!

・最近、AKA(関節運動学的アプローチ)あるいはAKA-博田法と称して、治療を行う接骨院や医院が見受けられます。「AKA-博田法」の臨床標榜が許可されるのは、正規に関節運動学的アプ ローチ(AKA)ー博田法を学び、当医学会の行う試験に合格した指導医であり、標榜医だけです。

医師の AKA-博田法標榜許可基準に関してはこちらをご覧ください(PDF資料)

なお、日本AKA医学会理学・作業療法士会の指導者(インストラクター)も正規の教育と日本AKA医学会理学・作業療法士会の定める試験に合格しており、信頼できる技術を持っています。

・こうした正規の教育、試験を受けていない人たちによるAKAー博田法と称する治療は、極めて危険であり患者さんにも不利益をもたらす可能性があることを、ご承知おきください。



  「関節運動学的アプローチ、AKA(Arthrokinematic Approach)とは関節運動学に基づき、関節の遊び、関節面の滑り、回転、回旋などの関節包内運動の異常を治療する方法である。」と医学的には定義されます。これでは、理解しにくいと思われますので、なるべくわかりやすくAKAにつき説明したいと思います。

 AKAとは、 「エーケーエー」と読み、Arthrokinematic Approach(アルスロキネマティックアプローチ:関節運動学的アプローチ)の略で、当初は動きにくい関節を動かそうとする目的(関節機能障害の治療)で博田節夫(はかたせつお)先生により開発された治療法です。先生は1979年から研究開発に着手しましたが、その過程において関節の動きを治療することにより体の痛みが軽くなることを発見したのです。

 この治療法は実際の臨床に応用され、試行錯誤をくり返しながら徐々に診断、治療技術として体系付けられてゆきました。約20年を要した診断及び治療技術の進歩には目を見張るものがあり、現在もさらなる改良が加えられています。しかし、AKAを用いた治療技術は修得が難しく、簡単に身に付くものではありません。また正しい診断と正確な技術に基づく治療を行わないと、症状を悪化させることもあるのです。こうした意味からも、患者さんは日本AKA医学会認定の標榜医に相談なさることをお勧めします。

 日本AKA医学会専門医、指導医は治療技術が一定水準に達した臨床医として、当医学会が認めた医師のみですので、診断や治療に対する的確なアドバイスが受けられるはずです。尚、指導医とはAKA技術を医師やコメディカル(医師以外で治療や訓練に携わる者、ここでは具体的には理学療法士や作業療法士を指します。)に指導できる者をさします。

 さて、現在AKAは、痛みを取り除く効果が強調されたため、痛みの治療法として有名になりましたが、本来関節機能障害の治療を目的として開発されたということは冒頭に述べたとうりです。また、こうした技術的な進歩と供にAKAの本質、本体の解明に向けての研究も最近活発に行われるようになってきました。

 たしかにいまのところ、「AKAはなぜ痛みを軽減するのか?」と言う質問に対し、明確な理論的根拠を持った回答はできません。しかし、科学とは事実を認め、それを理論的に説明し、その本質を解明することにあるはずです。
 現在、AKAが痛みや関節機能障害に苦しむ多くの患者さんを救っている、ということはまぎれもない事実です。こうした現実を踏まえ今後AKAの理論的、科学的解明に医学会会員一同取り組んでいきたいと考えております。




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